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ツインズ・ラブ

第2章  監視(Side 司)

「それと、神田も父親への報告役がいることは承知している。報酬のことも含めてな」
 じゃあ、あんまり気遣いする必要はないってこと?
「司がこのことを引き受けてくれたら、神田には、俺から司のことを紹介するつもりだから、何も心配しなくていいぞ。どうだ、やってくれないか」
「でも・・・・。僕は監視には向かないと思うのですが・・・」
 それに正直、授業料や教材費が免除になっても僕には何のメリットもない。
「確かに。そのとおりなんだが」
 田中先生は、真剣な顔つきでうなづいた。
 そこ、普通は否定しないの?

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