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ツインズ・ラブ

第6章  文化祭の企画(Side司)

「クラスや部活動で食品提供の出店をする場合には、必ず1品は被災地でとれた作物や生産物を使用するとか・・・、何かしら復興をイメージさせるものを企画に盛り込むんだ。他にもアイディア次第で色々できそうだろ」
「確かにおもしろい。企画書の提出期限は過ぎているが、今から代表者を集めて主旨を説明すれば間に合う日程だし・・」
 僕は久しぶりに興奮していた。いつもやっているお祭り騒ぎのイベントじゃない、同じ日本国民で頑張っている人たちを応援するイベント。
 やってみたい。
「僕は葉月の提案を支持する。やってみたい、心からそう思う」
 周りを見渡し、
「この意見に反対のものは、ここで申し出て欲しい」
 そう言って間をおいたが、異論を唱えるものは1人もいない。

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