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キャラメル、甘く

第1章 *条件




次の日、
晴海ちゃんに協力してもらってその元カレを連れてきてもらうことになった。



待ち合わせは学校の校門前。
私が着いた時には、もう晴海ちゃんは待っていてくれて、門に預けた背をゆらゆら、その度にスカートの裾が揺れていた。


…制服って武器だとおもう。


「あ、絢菜さん!」

「ごめん、晴海ちゃん。待った?」

「大丈夫、今きたとこ」


そう言って、にいっと笑う。
笑った顏は朱莉そっくりだ。


「ほんとごめんね!無理言って!…彼は?」


「ちょっと委員会があるみたいで遅れる、って」


「そっか…」


辺りはざわざわと下校の高校生達に包まれている。
なんか懐かしいなこの感じ。
眩しい気持ちでそれを見つめる。


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