
キャラメル、甘く
第2章 *未経験
「…望月 絢菜……」
「絢菜…ちなみに何歳?」
「……24」
「……そっか」
「何、今の間」
「別に」
そう言いながら笑ってるじゃない!
ふてくされて顔を背ける。
その背けた首筋に圭太くんの手が触れた。
その手はどんどん下に下がっていって…
「…やっ、やらないってば!」
「ふーん」
そう言いながらも私が着ているブラウスのボタンを一つ、二つと外していく圭太くん。
唇が首筋に触れた。
「…やだ、嫌…っ、
……こわい…」
「……泣くなよ……」
出てきた涙が頬をつたった。
我ながら情けないとは思う。
でも止まらない。
