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キャラメル、甘く

第2章 *未経験




なんで、




なんで、そんな悲しそうな顔するの?






痛みが甘い吐息に変わっていく。


ぐちゃぐちゃになった頭で、


それでも彼にどうしようもなく触れたくなって、手を伸ばせば握り返してくれる。




膜が破られたのだと告げる様に、
真っ赤な血が滴った。




その後はよく分からなくて、



ただ痛みは次第になくなって、
気持ち良さだけが残った気がする。




揺らぐ意識の中、
彼の姿だけが鮮明に焼きついた。











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