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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第25章 聖なる夜に・・・・・ 2

「あの日、俺が心愛に気付かなかったから、心愛は寂しかったって言ったけどさ。

それ、違うから。」


「―――えっ…?」



違う…?

それってどういう……



光の発言にきょとんとする私を、光は首を傾げ、真っ直ぐ視線を私に向けたまま



「俺が心愛の店の前、あんな時間に通ると思う?」


「え…?」


「家と反対方向のコンビニの前、わざわざ通りに行くと思う?」


「……光……?」



それって……


それって…もしかして……?




「もしか…して……」


「そっ。その、もしかして。」




そう言って光はフッと軽く笑って。



「俺、1ヶ月“逢わない”とは言ったけど

1ヶ月“逢いに行かない”なんて事は

一言も言ってないっしょ?」



「!!?」





首を傾げて、ふふっと笑った。





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