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【裏小説】イケメン王宮~プリンセスと危険なイケメン達~

第3章 ルイ篇

ハワード邸に着く頃には
雨はいっそう強く降り注いでいた。

馬車から降り
ハワード邸に入るまでの僅かな距離でも
月花は雨で全身ずぶ濡れになってしまった。

メイドからタオルを受け取ったユーリが
月花の髪をわしゃわしゃと拭いてくれる。


「このままだと風邪引いちゃうから、
お風呂の用意をしてもらってくるね」


そう言ってユーリが側から離れると、
横にいたジルが口をひらいた。


「ハワード卿は仕事の為に、
今夜はお会い出来ないそうです。
挨拶は明日の朝にして、
今夜はゆっくり休んで下さい」


『わかりました』


ジルの言葉に月花はこくりと頷いた。

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