強制恋愛
第2章 *02*新しい出会い
「あの…すいません…」
3年2組の教室に行き近くにいた先輩に声をかけた
先輩「どうしたの?」
「櫻木先輩いらっしゃいますか?」
先輩「また櫻木くん…」
周りにいた先輩たちもザワザワとしだした
『毎日毎日櫻木も大変だよなー』
『顔も知りもしない女から告白されるのどんな気持ちなんだろうね〜』
『櫻木くんに告白しにきた子、今日だけでも4人目じゃないの?』
私、櫻木先輩に告白しにきたわけじゃないのに…
なんか恥ずかしくて悲しくて悔しくて…
やばい…泣きそう……
櫻「お前らその言い方はないだろ、それに俺この子のこと知ってるから」
櫻木先輩は私の背後から他の先輩たちにそう言って私の顔を腕で隠した
「?!」
櫻「嫌な思いさせてごめんな? 泣き顔は隠してやるから」
櫻木先輩はそう言って私の顔を隠しながら廊下を歩きはじめた
「櫻木先輩…すいません…ご迷惑をおかけして…」
櫻「ふーん…」
櫻木先輩はニヤッと笑って私の顔を見つめた
櫻「ちょっと付き合ってよ」
私の顔を再び隠して、先輩は屋上のほうに歩きだした