強制恋愛
第12章 *12*涙
『はぁ…』
悠希はわたしを抱きしめる力をいっそう強くし、溜息をもらした
「…?」
『これだから嫌だったんだよ…沙紀の家にあがるの…』
「え?」
確かに悠希は合鍵を持っているのに何で家に入らずわたしのことを待ってたんだろうってちょっと気になっていた
『家で2人きりになると…いろいろしたくなっちゃうっていうか…うん…』
「…!///」
『でも今日は沙紀も疲れてるみたいだし、何もしないよ』
悠希…
「ありがとう…」
『沙紀、好きだよ』
「……うん…わたしも」
悠希は私の頭を撫でてくれた
悠希が好き
その言葉にはなんの偽りも無いのに
何故か涙があふれるんだ