強制恋愛
第12章 *12*涙
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真っ暗な洞窟
出口が見当たらない
寒さと孤独に耐えながら歩みを進めると、分かれ道があった
2つの分かれ道
どっちが出口だろ………
早くここから抜け出さなきゃ……
『沙紀』
右の方の道からわたしを呼ぶ声が聞こえる
左の道をみるとぼんやりと人影が見えた
『ごめん…ごめんな沙紀…』
左の人影は何回も何回もわたしに謝る
「誰……なの……わたし……どっちに……」
左の人影は右の方を指差す
『沙紀』
右を向くと腕を掴まれて、走らされる
だんだん目の前に光が広がる
出口……?
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