強制恋愛
第14章 *14*蓮の過去
俺は両親だと思っていた人となんの血の繋がりがないことを知らされた後も、今までと同じように生活した
それは玲奈が俺を支え、父さんも母さんも今までとなんの変わりもない愛をくれたからかもしれない
血の繋がりが無くても、蓮…お前は俺たちの大切な家族だ
父さんからのこの言葉をかけられたときは本当に嬉しかった
しかし、いまから3年前
中学生になった俺は本当の父親でも母親でもない人にここまで育ててきてもらった、これ以上甘えるわけにはいかない
そう思い父親と母親…そして玲奈と暮らしていた家から電車で3時間もかかる高校を受験して、そこで一人暮らしをしようと思った
当時はそれが自立だと思っていた
しかしお金もない、働くこともできない俺は結局父親が譲り受けたらしい一軒家で一人暮らしを始めることとなった