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近くて遠い

第29章 虚構の愛、真実の愛

その言葉に





身体に衝撃が走った。





──────愛してる…






それは

光瑠さんが

一度足りとも

発してくれたことのない、


愛の言葉………





要さんは
それだけ言って
ゆっくりと部屋を去っていこうとした。


そして


私は


ついに



「……待ってっ…!」



そう叫んでしまった。

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