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近くて遠い

第37章 光瑠へ

『悠月は向日葵みたい』って

光瑠はよく言ってくれたよね。


私その言葉が

すごく好きだった。


だけどね、

私が向日葵として咲いていたのは、

光瑠という太陽があったからなんだよ。



箱の中に

たくさん向日葵の種を


入れて置いたから、


それを植えて?



私は死んでしまっても、


太陽である光瑠の方を


ずっと向いてるから…


ずっと


見てるから。


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