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近くて遠い

第47章 有川商事より読者の皆様へお願い

「東京都在住の19歳、奈々…とかいう携帯小説作家です。」



「聞いたことないなぁ…」


溜め息交じりに要は言いながら、長い足をようやく降ろした。



「俺も知らん。」


光瑠も要の言葉に同調し、背もたれに寄り掛かって腕を組んだ。



「あっ…私、知ってるかもっ…」



真希の言葉に一同が声を上げ、一斉に真希を見た。



「なんだ?
お前、携帯小説なんか読んでるのか?」


光瑠が真希の顔を覗き込む。


「たまに…ですけど…」

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