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近くて遠い

第48章 ◇クリスマス特別編◇

今、



私の前にいるサンタクロースは


確実に世界で一番不機嫌だ。



「ぷっ…」



吹き出した要さんに、
さらにサンタクロースは不機嫌そうに目付きを鋭くする。



「ちょっと…!要さんっ…!」


肘で要さんを小突いて、小声でそう言うと、要さんは必死に笑いを堪えようと涙を流していた。


「すみませんっ…ついっ…」



「お姉ちゃんっ…!
本当に…本当にサンタさん来たぁ!!!」


目をキラキラさせた隼人はサンタクロースに飛び付いた。

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