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近くて遠い

第48章 ◇クリスマス特別編◇

────────…

「わぁー!お姉ちゃん連れてかれちゃったー!」


そんな隼人の言葉を聞きながら、私は無理矢理引っ張られて家の外に出た。


「ちょっと…!光瑠さんっ!怪しまれちゃう!!」


「関根がどうにかするだろ」


そう言って屋敷の脇にまでグイグイ引っ張られる。


多分ここで着替えたのであろう小屋の前に着くと、光瑠さんはクルリと振り返って私に顔を近付けた。


「…っ…ぷっ…」


改めてつけ髭だらけの光瑠さんを見て、笑いが込み上げる。


「ったく…!!頼んだお前が笑うなっ…!!」


そう言いながら、光瑠さんは髭と帽子を乱暴に外し、潰れた髪の毛をわしゃわしゃとした。

あの光瑠さんが、本当にサンタクロースやってくれるなんて…


後で要さんから画像もらおうっと。

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