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主人公

第1章 高校生活

電車をホームで待っている時

友人のヒロが近づいてきた 。

「おはよう、ヒロ」



ヒロは同じ中学で話も合う。

そして、同じクラスだから

よく一緒にいる。



「悠、課題やった?」

「やったよ」

「マジで!悪いけど、写させてるくれない?」

「うん。いいよ」

「サンキュー」




その時、丁度電車が来た。

俺たちは電車に乗った。




「にしても、悠はマジメだよな。」

ヒロが俺に言った。

「そうか?
そんなことはないと思うけど。」

「いや、だって課題は必ずやってくるし。
テストだって順位いいじゃないかよ!」

「課題は暇だったからやっただけだよ。
順位だってたまたまだよ。」

「暇だったからやるって時点でマジメだよ。俺だったら絶対に遊ぶ!」

「ははは・・・。」



正直、マジメと言われるのは

嬉しくない。

なんだか、周りと離れた感じがする。

そもそも、マジメの基準が分からない。



俺はやるべきことをやっているだけなのに・・・。


相手は褒めていつもりなのだろうけれど


俺には時々

嫌味のように聞こえる。



でも、俺はまだ

そんな本音を口にしたことがない。

俺は本音を言って

周りから人がいなくなるのが怖い。

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