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怪談話

第1章 幽霊の特徴


ある日の夜、コンビニでカップルが話していた。
彼氏が彼女に問う。
「幽霊の特徴って知ってる?」彼女の方はポカンとして
「知らないよ、何それ?」
と聞き返した。
彼氏は話し始めた。
「幽霊ってなー、体のある一部が逆になってるんだってよ」
それを聞いた彼女は
「きゃーっよくそんなこと知ってるねー!すごーい」
と言いながら、自慢気な彼氏に拍手をした。
『ペチペチ…』
彼氏は思った。
(ペチペチ…?拍手は普通パチパチだろ…?なんか音が鈍いな………)
不思議に思った彼氏は、彼女の両手を見た。
「ぅわぁ!」
「え?どうしたの?」
「おっお前っ…手…」
見るとそこには、左右反対の両手。音が鈍かったのは手の甲で拍手をしていたからだと、気付いたのは遅かった。
そう、彼女は幽霊だったから。

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