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読んでる貴女がいろんなシチュで主人公になって読める短編集。

第6章 冷たい雨

「うっ……」

突如、鋭い痛みが走る。

痛みの発信源を見ると、

そこから赤い血液が流れ出ていた。

今現在まで、全然気づかなかった。

「チッ……」

私は、唯一綺麗なハンカチを取りだし、

血を拭いた。

ハンカチが、赤く染まる。

ドクドクと、血は出てきて、

すぐに止まる様子はない。

キーンコーンカーンコーン

授業開始の合図。

「保健室、行こ…。」

私は足を引きずりながら、保健室に向かった。

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