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遺伝子の欲望

第9章 二重螺旋

「すみませんでした。いきなり…帰ります。有り難うございました。」


「待って!」


立ち去ろうとした、暢くんの腕を咄嗟に掴んでしまった。


「黎子さん?」


「あ…お茶…。折角だからお茶くらい飲んで行って!」


「でも…。」


きっと物凄く居づらいだろう、この状況…。


私ったら、何で引き留めちゃったのかしら。


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