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医務室から藤堂さんと桐沢さんが出てきた。

藤堂「俺たちも所長室に一緒に行くよ。」

桐沢「…行こうか…」

2人に見つめられながら私は立ち上がる。

紗江「はい。よろしくお願いします。」

何も知らない私はニッコリ笑って頭を下げた。

藤堂.桐沢「っ？！」

(…か、可愛い…)

不覚にも紗江の笑顔にドキっとした2人…
この笑顔が…数分後には無くなる…

事実を知った時の紗江を思い胸が痛くなる。

ぐっと拳を握り締め…所長室に向かった。