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「久しぶりの日本ですね　…」
　
　
　
人が行き交う街並みを、スーツケース片手に歩いているシンの姿があった。
　
　
　旅も終わってしまいま　したし…
　次は人間の仕事をして　みたいですねぇ…
　
　まずは‥どういうもの　からしてみましょうか　‥‥
　
　
「ねぇっ
　そこの綺麗なハーフさ　ん！」
　
　
　
目の前に‥いかにもホストクラブで働いてそうな若い男が現れ、シンの行く手を阻んだ。
　
　
　
「なんでしょうか？」
　
「俺の働いてるホストク　ラブで働いてみない？　」
　
「…それは…
　具体的にどのようなこ　とをするのですか？」　
「えっ
　まぁ‥女の子と酒飲ん　で話して…」
　
「接客ですか？」
　
「そうそう！どおっ？」　
　
　ホストクラブ…ですか　‥‥‥
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
その夜…
　
　
　
「今日からこの店で働く　ことになりましたシン　です
　よろしくお願いします　」
　
　
　
広いフロアーに並ぶホスト達に、シンが礼儀正しく頭を下げている姿があった。
　
相変わらずの白いスーツに身を包み、後ろで束ねている肩より長い金っぽい茶のサラサラヘアー‥赤紫色の切れ長の目‥日本離れした綺麗な顔‥モデル以上の完璧なスタイル…
　
全てにおいて完璧で‥人間離れした美しさに、ホスト達は思わず息を呑んだ。