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「お待たせしました」
　
　
　
美李亜が待つビジネスホテルの一室に、何事もなかったかのように戻って来たシン…
　
　
　
「坂野上さんに会ったん　ですかっ？」
　
「いえ‥電話で少し話し　ただけです
　もう全て終わったので　安心して下さい」
　
「えっ…」
　
「全ては‥明日のニュー　スでわかると思います　では‥デートの続きを　しましょうか」
　
「…はい…」
　
　一体‥なにしたの…？　…すごく気になる‥‥　
　
　
　
　
翌日…
　
　
　
シンさんの言ったとおり…
朝一番のニュースで
坂野上さんのことが大々的に放送されていた
　
脱税‥海外からの麻薬密入などなど
いろいろな裏情報がウィルスによって発覚してしまい…
　
坂野上さんは逮捕され‥会社は倒産すると報道された‥‥
　
その衝撃的な内容に…
わたしは複雑な気持ちでテレビを見つめた‥‥
　
　
「このウィルスって…
　もしかしてシンさんが　…？」
　
「はい
　初めてのパソコンに少　し手間取ってしまいま　したが…
　死者を出さずに事を解　決できたので満足して　います」
　
「そう‥ですか…」
　
　まるで悪魔のような笑　み…
　
　
　
いたずらな笑みを浮かべるシンに、美李亜は苦笑いした。
　
　
　
「美李亜様‥‥」
　
「あ…シンさん…？」　
　
　
椅子に座っていた美李亜に近づいたシンは、背後から包み込むように抱きしめ‥首筋に唇を寄せた‥‥
　
　
　
「あっ…シンさん…！？　」
　
　
　
顔を赤くさせて恥ずかしそうにする美李亜などお構いなしに…
シンは少し強引に頭を引き寄せ‥唇を重ねた‥‥　
　
　
「んっ‥‥あっ‥‥んん　っ‥‥」
　
　激しくて‥とろけるよ　うなキス‥‥
　
　
　
美李亜の声が響き…
互いが与える愛と快楽に身を任せ‥２人は体を重ね合わせた――――‥‥‥‥‥