
私の掏明くん
第16章 女子トーク
裕紀「もう仕事辞めたい…だけど不景気
だからさ」
千尋「そうだ、ンッ!!」
掏明「…」
千尋「(小声)ダメっ…だって…」
掏明「ンッチュッ…」
起き上がった掏明
だけど安心するのはまだ早く
掏明は千尋の携帯を当てている方の耳に
唇を寄せ
耳を舐めたり
軽く噛んだりした
千尋「(小声)ダメ…っ…」
裕紀「千尋!?」
千尋「あっ、ごめん…ちゃんと聞いてる
聞いてるから…」
掏明「…」
掏明から離れ
台所の方へ移動した千尋
だけどすぐ掏明に捕まってしまい…
千尋「!?」
掏明「逃げたらダメっ」
千尋「(小声)バレちゃうよ…」
掏明「大丈夫、千尋が声さえ出さなきゃ
バレないよ」
千尋「(小声)簡単に言わないでよ」
簡単な事ではない
だけど裕紀は一方的に話していて
たまにあいづち、返事さえしてあげれば
問題ない
掏明の声は
相手に聞こえないし
千尋が声さえ出さなければバレる事はな
いが…
掏明「頑張ろね、千尋」
千尋「うぅ…」
