私の掏明くん
第21章 チョコレート味
千尋「…」
掏明「3月…あと一ヶ月だね…俺の命も
まあ一年も頑張ったしそろそろ…」
千尋「そんな事言わないでよ…」
掏明「…」
千尋「あと一ヶ月…まだ一ヶ月あるんだ
から最後まで諦めないで…」
掏明「…だけど」
千尋「何か…何か方法を探そう、きっと
きっと何かあるはず、元の体に戻る方法
がきっと…」
掏明「…ありがとう」
千尋「…」
残り一ヶ月
その間に元の体に戻れなければ
本田東矢の体はなくなり、きっと掏明は
消えてしまうだろう
だけど…
だけど
まだ時間はある
掏明が元に戻れると信じ最後の最後まで
最後の一分一秒の瞬間まで諦めず
頑張るしかなかった
千尋「…」
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