
私の掏明くん
第23章 嬉しいけど悲しい
貴子「一輝、何食べる?」
一輝「ん~」
東矢「…」
貴子「東矢さん?」
東矢「…ごめん、ちょっとトイレ」
貴子「あっ…」
東矢「…」
席に着くなり
トイレに立った東矢
何でもない、平気なフリをしたが
内心では千尋と良人がデートしてると聞
いて
東矢の心は
モヤモヤしていた
東矢「…」
自分は結婚してる
妻以外の女性に惹かれるなんて
気になって相手の彼氏に嫉妬するなんて
ありえない
絶対、ありえない
だけど…
東矢「川澄…千尋…」
川澄千尋
彼女の事が気になって
彼女から目が逸らせなくなっていた
良人「千尋、君さ…」
千尋「何?」
良人「もしかして東矢の事…」
男性「千尋?」
千尋「?」
男性「やっぱり千尋じゃん」
千尋「あっ…」
その時
急に声をかけてきた男性
その人物は千尋にとって忘れたい
出来る事なら一生会いたくなかった過去
の男
いわゆる
元カレだった
