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不器用なタッシュ

第7章 歪

香織は…付いて来てくれるだろうか…俺の未来に…。


「香織ちゃんは…おまえ次第だと思うよ…。見栄とかカッコつけとかプライドとか要らないから、先ずは大事にしてやれよ。」


見栄…カッコつけ…プライド…


「…それ全部…同じじゃないか?」


「なっ!そうだよ!ぜ~~~んぶ同じだ!おまえの拘りそれだけなんだよ!絵に対してのプライドはまだしも、恋愛にプライド持ち出してたら失敗すんかんな!」 


恋愛に、プライド……。


黙り込む俺に安岡は、


「解ったかよ…学生時代からフラ続けて、恋愛不信になるのも解るけどさぁ~。」


煩いな…。 


「それ以前にフラれる理由考えたか?」


「フラれる理由…いつもいきなりだから、考えねぇよ!」


「おまえは、学習能力が無いのか!」


安岡は、もの凄い嫌そうな顔をしやがった。

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