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君と描き始める未来に

第2章 指輪と混乱と我慢

「余りにも、早くないか!」


「早くてもいいって、賛成してたじゃん滝島!」


しばし考えて


「まぁ…確かに…確かに賛成はした。でも、こんな早いとは思わなかった…。」


愕然としてる滝島に、ちょっと自嘲的に


「嫌なんだよ…もう同じ思いしたくなかったんだ。」


「そっか…おめでとう。」


その一言に悟ってか、滝島は優しく微笑んだ。


「今度、家族で遊びに来いよ!ご馳走作って振る舞うからさ!」


珍しく誘う俺に


「志信~心の友よ~!」


調子に乗って、抱き付いて来た。


「なっ!ジャイ〓ンか!」


腕で阻止する。


「ただ…。」


急に神妙な顔付きになり


「何?」


「一難あって、また一難だぞ。」


腕を組み、顎に手を当てる


「しばらく、会社はコンフュージョンだな。」


「はぁ~混乱って?」


「ま…これから解るよ。」


滝島は、いつになく大きなため息を吐いた。


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