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あなたがいてくれたから。

第13章 口移しのチョコレート


《あれから3日》


「そのたびは大変ご迷惑を
       お掛けしました。」

「いーえ?」


斗真君が笑いながら言う。


「なんか、お礼します!
    気がすまないんで!」


「なんで、敬語?!
 んー、なにしてもらおうかなー…」

「なんなりと……(泣)」

「んー、じゃあ奈美が熱だしたとき
 食べさせてって言ったから
 俺も食べさせて?」

「えっ?!
 あたしそんなこと言ってたの?!」

「うん!」

「全く記憶にない…」

「まぁ、そんなことはいーから
 食べさせて?
 ぁ!差し入れ貰ってた
   高そうなチョコがいいなぁ!」

「チョコ?溶けちゃうじゃん、
    もっと他のことにしない?」

「溶けるからいいじゃん。
    なんでもいいんでしょ?」

「ぇ?まぁ……いいけど。」


あたしはあとから
こんな言葉なんて言うんじゃなかった!

って後悔しまくり。(泣)

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