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あなたがいてくれたから。

第3章 握手の愛

「車に乗って!」

「ハーイ!」


車に乗って10分頃。


信号を待っていると歩道に

私の写真が入っているキーホルダーを

ジャラジャラとたくさん鞄につけた男の子が

生写真を持って嬉しそうに歩いている。

それを、車の窓から見ていた私は

久しぶりにほんの少し嬉しくなった。

疲れていた私に少しだけ元気が出た。

ふいに、あたしはお礼を言いたくなった。


声をかけてあげようかな………。











「ダメよ。」

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