
あなたがいてくれたから。
第21章 Innocence
「アハハーッ」
斗真君が隣で寝そべって笑う。
「最低ー。」
あたしは横を向いて少しだけすねた。
そうしたら斗真君が後ろから
多い被さるように抱き締めてきた。
「わりわり、本当に可愛いんだもん。
なぁ、奈美この先期待してもいい?」
あたしは、顔を真っ赤にした。
最後の言葉だけ、
顔つきが一気に変わって
さっきまであたしのことを
からかっていた人と同じ人なんて
思えないぐらい。
そんな斗真君にドキッとした。
「いいよ……///」
あたしの返事を聞いた
斗真君はさらに強くあたしを抱き締めた。
