
あなたがいてくれたから。
第31章 少女たちよ
〈4時間前〉
「失礼しまーす」
あたしが入った部屋には…
「お久しぶりです。
秋元先生。社長も。」
「久しぶりだな松本。」
「…。」
秋元先生は黙ったまま。
社長が咳払いをひとつ。
「ではいきなりだが本題に
入らせてもらう。」
「は、はい!」
なにを言われるのかな…
斗真君のこと?
嫌なことじゃなければいいな。
「松本、急な話なんだが…
松本に映画の話がきている。」
「えっ!?ホントですか!?」
「あぁ。」
すると黙ったままだった
秋元先生の口が開いた。
「松本、海外からだ。」
「え……?」
「この映画の話は海外から
きているんだ。
ヨーロッパのほうだ。」
