
あなたがいてくれたから。
第34章 君について
《奈美side》
もうすぐ開演の時間。
あたしは意地でも出ないと行けないと思って
こっそりホテルを抜けだして
準備運動して
衣装に着替えた。
もう、さや姉の影アナも終わったから
位置につこうと向かってたら…
急に視界が暗くなって……
「ダーレダ♪」
「えっ?!え?!え?」
「だから誰でしょー?」
「ゆ、優子さん?」
「せいかーいっ♡」
「ビックリしたぁ…」
って話してたら
「奈美?!」
「ぁ、たかみなさん…」
「熱じゃないの?!」
「たかみな~
ほら、あたしらもこんな時は
やんちゃしたじゃん♪
スタッフさんに無理言って出たりしてさー」
「あー。なるほどね。
確かにやったやった♪」
「あたしスタッフさんにも
言ってないです…」
「えっ?!」
「マジか!奈美!」
「は、はい…」
優子さんとたかみなさんが驚きながら
笑ってた。
