
あなたがいてくれたから。
第37章 会いたかった
そんな幸せが毎日続いたらいいんだけど
私達の世界はそんなに甘くない。
多分、お互い言葉にはしてないけど
あたしの海外行きは決まったことだから
「これが最後」
って思いながら今を精一杯
過ごした斗真くんとの日々だった。
たぶんあたしが帰ってくるまで
会えないから昨日はほとんど寝てないし
寝られなかった。
お互いもっともっとって…
ホントに幸せだったなぁ///
離れていても
斗真くんの体格も匂いも声も
すべて鮮明に覚えておきたいから…
そんなことを思っていたら。
斗真くんが
「奈美。スキ。」
真剣な目であたしのことを見つめて
言ってくれた。
愛してるや大好き。
愛情表現するにはまだまだたくさんの
言葉が山ほどあるけれど
すき。
なんて素敵な言葉だろう。
そのたった2文字に深い深い愛が
込められているのだから。
あたしは斗真くんのど直球な愛の言葉に
涙が止まらなかった。
