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あなたがいてくれたから。

第41章 らしくない☆

これは珠理奈と雅紀さんのお話♪

(珠理奈side)


「珠理奈さん!」

スタッフさんに、呼ばれあたしは振り向く。

「はい?」

「ここなんですが
 変更点がありましてですね…」

スタッフさんが台本の変更点を
私に教えている。
何も変わらない日常風景。


だったはずなのに!


「えぇー?まぁくんノリ悪いなぁー♪」


廊下だからスタッフさん達の
大きな声が常に響き渡っているのにも
関わらずに
聞こえてくるこの声。
どこのバカタレント?!

私はついスタッフさんとの打ち合わせから
視線を声のもとに向けてしまった。

「ねぇ、今日一日ぐらいいーじゃん」

あー。あの子か。
あたしは声の持ち主が誰だか分かって
少し呆れた顔でスタッフさんに
視線を戻そうとしたら…


「だーめ。」


深くて聞き覚えのあるこの声。
とっさに視線を戻す。

 
「だからだめだって
 言ってるじゃないですかー」

「ご飯ぐらいね?ね?
 もしかして彼女いるの?」

「………え?いませんよ。そんなの。」

「だーよーねーなら、尚更!」

「だめです。」

「もーっ!」

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