
されたい
第3章 『なんでも屋』
次の日ーーー
朝から不倫の事でいっぱいでした
よく考えて見ると、昨日初めて出会った、変なお店の店長らしき人物と不倫なんて馬鹿げています
でも、結婚生活にはないこのハラハラ感は、若い頃以来で、私はとても楽しんでいました
「里奈」
色々と考えている私に、スーツに着替えている夫が急に呼びました
「な、なぁに?…」
戸惑いを隠そうと必死に返事をしました
「結婚記念日まで…もう、あと1ヶ月を切ったな」
私は驚きました
夫はとても照れ屋であまりそういうことを言わないからです
