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そして僕等は絡み合う

第5章 南野 昴の場合

「じゃぁ西垣さんの予定を確認して来ますね!」


確か今日はバイトじゃなくて家にいる気配がしていた。


人見さんを喜ばせたくて、早めに西垣さんの参加を確定させに行こうと階段に向かうと――――


「あ…西垣さんは高橋さんが確定してからの方がいいかと思いますよ」


さっきまでの笑顔が瞬時に曇った人見さんは、いきなり高橋さんの名前を出してきた。


「えっ!高橋さんですか?」


「え…えぇ…」


何故だろうか?
高橋さんがいた方があの明るさで盛り上げてくれるだろうし、今時点俺と人見さんだけなのも気が引けてしまうかな?


何せ頭が良い人見さんが言うんだから、きっと考えがあるに違いない!


「分かりました!先ずは高橋さんの予定を確認してみますね!」


そう言ったものの高橋さんは仕事に行っている。


売れっ子モデルだから、スケジュールは過密そうだ。


「高橋さん…夜中なら帰って来てそうですかね?」


「メールしておきますか?」

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