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僕の初恋。

第7章 僕なんて…

悠人Side

「……ん…」

…あれ?
ここ…先生ん家?
そっか…車の中で寝ちゃったんだ…

「…ぁ…起きた?」
「…ぅん…」

先生がベッドの隣の椅子で、難しそうな本を読んでた。
…黒ぶち眼鏡をかけながら。

「…どした?具合悪い?」
「えっ?あ…大丈夫だよ」
「…おいで」

眼鏡外して~///
ベッドから降りて先生の前に立つ。
ぽんぽん と先生が膝の上を叩くから
やむを得ず乗った。

「…なんか顔赤いよ?」
「っ!…だって………ね……」

恥ずかしくて、少し言葉を濁らせた。

「ん?」
「…っ…メガ、ネ……いつも…より…カッコい…んだもん…///」
「!!」

うつ向き気味に喋っていると、先生が僕の頬に手を添えてキスをしてきた。

「…んぅっ!?…ふぅ…ん…っ……せん…せ…あぅっ……んんーっ!!」
「……っ………はぁ……」

キスが長くて苦しかったので、先生の胸板を力の抜けた拳で叩いた。
そしたら、やっと離してくれた。
だけど、離れた後の先生の顔が悲しそうで…心配になって声をかけた。

「せんせ……?」
「…ごめんな…」
「ぇ…」
「迎えに行けばよかったな…」

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