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旦那様と甘い日々

第1章 chapter 1


抜いたばかりの彼の指には私の愛液がたっぷりと付いていて、糸を引くそれに彼はちゅっとキスを落とす。愛液と彼の唾液が目の前で絡み合うその様子に思わず顔を背けた。


恥じらう様子が面白いのか、


「なに、恥ずかしいの?」


「っ……、だって…汚いですよ」


「そんなことないよ。文の味」


「な……」


なんでそんなこと澄ましたように言えるかな。彼の順応性にはいつだって驚かされてしまう。


ちゅっと甘いキス。数㎝離れたところから低い声で「いい?」と囁かれ、私は従うようにこくりと頷いた。


すると、それと同時に熱いものが私の中を押し寄せて入ってくる。ぎゅっと彼の腕を掴むと少し切羽詰まったように彼が息を漏らす。


「あっぁ…っ…」


「っ……キツ…」


「んぁっああん」


彼の全てが私の中に入るとまた口を塞がれた。甘い吐息が全て彼に拐われる。彼のしなやかに動く腰は私を翻弄してやまない。


「文香、可愛い。愛してるよ」


「ふっぁあっ、私も…っ」


「っ…ちょっと動くよ」


「んんっ!」


ちょっとじゃない!全然ちょっとじゃない!


彼は私の片方の足を上に持ち上げるとガンガンと奥を突いてくる。激しいそのどんどんと心も体も溶かされ、もう再生は不可能だ。


何度も彼によって開拓されたこの体は簡単に彼を受け入れ、そして締め付ける。


「やぁっあぁああっ、はぁあ!」


「凄い締め付けてくる…もっとあげるから」


「っああ!右京、さ…ぁ……好き…!好きぃ!」


「っ……ヤバっ」


激しくなる腰の動きに翻弄され、挙げ句の果てには体全身をピンっと反らせて二人同時に頂点に達した。ぐったりとベッドの上に落ちた私を支えると彼がクスクスと喉を鳴らす。


「文、凄い良かった」


「仕事終わりに……いいんです…か……」


「んー?だって一週間頑張ったんだから御褒美欲しくて。ごちそうさま」


「~~!」




私の旦那様、ちょっと……いやかなり、えっちなんです。




【おわり】


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