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キャンバスのキミ

第6章 三村先輩

オムライスを食べながら、三村先輩は話出した。


「なかなか、良かったろ?」


「はい、とっても勉強になりました」


「来年は俺も出すよ」


「頑張って下さい」


僅かな沈黙の後だった。


「なあ、松雪は彼氏いる?」


オムライスが喉につっかえそうになった。


「居ません」


「なら、俺の彼女にならない?」



「・・・・・・」


突然過ぎてオムライスが飲み込めない。


「あっ今すぐ返事しなくてもいいからさ。考えてみてよ」


ゴクン。


「・・・はい」


それしか返事が出来なかった。

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