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キャンバスのキミ

第9章 曽根君の絵

彼の部屋は私と同じ油絵の独特な匂いがした。


ごちゃごちゃとスケッチや画材、キャンバスでいっぱいだった。


「あの絵デカいんだよ」


とりわけ大きなキャンバスを、壁に沢山立てかけてある中から引き抜いた。


「呆れた、飾らないの?」


「めんどくせー」


「ほら」


私は曽根君の本物の絵を見せてもらった。



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