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# 2011

第6章 交渉

ヤツが、イスに、腰を預ける。
男の名は、青 仲刀(ショウ ナカト)。
身長180センチ。
体重78キロ。
黒髪で、短髪のヤツは、レオンハルトと同じく、ハーフだ。
日本人と韓国人の、ハーフである。
仲刀には、仲刀なりの、マニュアルを持っている様に、チームは、見えたのだった。
ヤツが、それを、チームに説明する。
「海賊の件、見事だった。オマエら(人間)のコミュニケーション、すばらしかったぞ。」
チームの口元が、ほころぶ。
しかし、仲刀の、この後の言葉に、チームは、耳を疑う。
「だが、科学の力で、まとめるという事は、いかがなものかと思う。」
チームの、微笑みが、消えた。
ヤツが、きっぱり言いきる。
「それは、私だけではなく、青龍とて、同じの意見である。」
領楽が、仲刀の話に、立ち向かう。
「この世界は、科学の力を、もてあましてはいるが、科学は、悪いものじゃない。巧く使えば、自然界と、バランスをとっていける。」
仲刀は、これを、ヤツの言葉の色で、染める。
「人間は、いや、賢い生物は、科学の力や、武力を、どんな時でも、使ったりはしない。他の方法を、活用するはずだ。」
領楽が、果敢に、ヤツを、喰おうとする。
「オマエらも、オレ達を、呑み込もうとしたくせに・・・。オレ達が、弱いって、言いてェのかよ・・・!!」
この瞬間、チームが、ライトサーベルを、仲刀に向ける。
一息あけて、ヤツが、喋る。
「私を、その科学の力で、倒そうというのかね・・・?」
仲刀の、この言葉の後、再び、少々静けさが、部屋を歩いたのだった。
しかし、この時だった。
領楽が、いきなり、言動を、オーバードライブさせた。
「ハッハー!!やはり、さすが、カオス!!オレ達よりも、一枚、上手(ウワテ)だわ
!!」
3人は、驚きの表情になって、領楽を見た。
ヤツは、ポーカーフェイスだった。
領楽は、ライトサーベルを、収めたのだった。

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