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セキサミン

第6章 セキサミン⑥

世界人口白書205X より

[増え続けていた世界人口が、90億人の手前でついに減少に転じる]

かねてより爆発的な人口増加は、地球規模の問題であり、なかでも食糧と水の不足は深刻であった。
2040年代では、先進地域の合計出生率は2.0をきっているのに対し、開発途上地域の合計出生率は5.0を上回っていた。

国連では、開発途上地域の出生率が下がらない大きな原因は貧困にあり、その貧困は各地域間の格差が生んでいる、とし
地球規模の格差是正策を打ち出した。

(中略)

開発途上地域の出生率低下の、もうひとつの要因はセキサミンにある。セキサミンの解禁時期が早かった地域ほどその効果が著しい。
ある国においては、セクサイラーの社会的普及に努め、いちはやくセキサミンを解禁したことにより、10年足らずで出生率を5.1から1.4にまで抑えることに成功している。

(以下略)

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ある反社会的勢力に属する人の愚痴

つまんない世の中になっちまったな~。
犯罪は減るし、風俗は無くなるし、カジノなんて閑古鳥が鳴いてら。
ヤミでセキサミン売りまくって、ボロ儲けしたって使うところなんてありゃしない…

昔はよかったな~

帰って、セキサミンキメて寝ちまうか。

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