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恋のハードル高し!!(に)

第2章 信頼

考えてみれば、逞はこういう奴だ。

ちょっと甘々で、締めるところは締めて、基本は私をおちょくる。

掌で転がされてるが、正解なのかも。


「ねぇタク」


「何?」


「面白い?私をおもちゃみたいにして」


びよんびよんと耳を引っ張られながらそう言うと、逞の手が離れ、後ろから抱きつかれた。


「おもちゃって……じゃあ言うけど、俺はミラの付属品じゃないよ?」


どういう意味?!

思いっきり睨みあげると、ちょっと悲しそうな、呆れてるような、なんとも言えない表情で私に微笑んでいた。

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