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恋のハードル高し!!(に)

第2章 信頼

「タクん家、直で電話すると中々取り次いでくれないからさぁ。ばーちゃん超怖ぇし、お手伝いさんもばーちゃんの手先だし。おばさんが電話でてくれない限り話もできねぇし」

「チカは本当、タク好きだね」


嫌味で言ってやったのに、親雅ってば笑顔で返すものだから、言ったこっちが変な気分だ。

確かに逞のお婆ちゃんは厳しい。

おばさんは優しいけど、お婆ちゃんは私たちと遊ぶのも小さい頃から嫌がっていた。

悪ガキで怪我して帰ったりしてたから、お婆ちゃんにはあまりよく思われていない。

でも、なんだかんだ言っていっつもつるんでたし、長期休みはほとんど幼馴染'sで遊んでたから、お婆ちゃんとさえ顔を合わせなければなんてことはない。

それに……そう言えば、タクの家に直接電話を掛けたことって、ほとんどない。

まぁ、全てはチカからの連絡で用事は済んでいたからだ。

もしかして小学生の頃から、親雅はお婆ちゃんに電話を切られてたのだろうか。


「何笑ってんだよ」


思わず笑ってしまった私に、軽めの肩パンチをしてくる親雅がちょっと照れてるように映った。

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