
悪魔と淫美な世界へ
第3章 ~淫乱美女姉妹~
翌日の放課後…
教室を後にしていくクラスメイト達に紛れて、鞄を片手にしたゆきも教室を出ようとした時…
突然蒼空が、慌てた様子で教室に飛び込んできた。
「間に合った!
ゆき先輩一緒に帰ろう ♪」
「蒼空っ…あの…」
どうしよう…
また一緒に帰ったら
魁になにされるか‥‥
「おれと帰るの‥嫌…? 」
潤んだ瞳で見つめられ、ゆきは不意にドキッとした。
その目は反則っ…
断れなくなっちゃう…
「‥‥い‥いやじゃない けど‥‥」
「じゃ帰ろう♪」
蒼空はゆきの腕を掴み、半ば強引に教室を後にした。
「ねぇ、ゆき先輩
今日おれの家に遊びに 来ない?」
「えっ…
急にどうしたの?」
「ゆき先輩の悩み‥おれ が解決してあげようか ?」
えっ…!?
ゆきは思わず立ち止まり、驚いた様子で蒼空を見つめたまま固まってしまった。
「女の悪魔2人に聞いた んだ…
その…ゆき先輩が‥‥ 悪魔の彼氏とできない 理由‥‥」
「えっ…」
女の悪魔2人って…
もしかして…あの2人 …?
その言葉に、美蘭と潤那の姿が頭を過ぎり嫌な予感に包み込まれたが…
「ゆき先輩が苦しんでる の見たくないんだ…
だから‥おれが解決し てあげる
っていうか、一緒に解 決しよう?」
確かに‥昨日も結局わ たしのせいで‥‥
魁は何も言ってないけ ど…
それが返って辛い‥‥
「ゆき先輩…
おれ‥悪魔の彼氏なん かよりも…ずっとゆき の事想ってる…
フラれても‥まだ心の 底から好きなんだ…」
他の生徒達の視線を浴びながらも、蒼空は気にせずゆきだけを見つめた…
