
悪魔と淫美な世界へ
第1章 ~過激な同棲~
ピピッ!ピピッ!ピピッ!ピピッ…
いつもの目覚ましの音が部屋中に響き渡り、まだ眠たそうなゆきの手がいつもの場所にある目覚ましへと伸びた。
「んーー…」
もう朝かぁ~‥‥
‥‥‥‥‥‥。
思い出した様に勢い良くベッドから起き上がると、いつもの自分の部屋の景色にホッと胸を撫で下ろした。
やっぱり夢だったんだ ‥‥
良かったぁー…
とんでもない夢だった なぁ~
お父さんに襲われるな んてありえない
悪魔はもっとありえな いけど…
でも‥すごい美形だっ たなぁ~
ある意味良い夢?
そんな事を思いながら、ゆきはさっさと制服に着替え始めた。
だが、着替えを済ませ部屋を出ると見慣れない景色があった。
庶民の家とはまるで違う、部屋がいくつもありまるで豪邸のような景色…
階段も立派で、手すりがあり赤いカーペットが敷かれていた。
えっ…
なに‥これ‥‥
あの夢が頭を過ぎり、ゆきは恐る恐る階段を降りて行き広々としたリビングに行き着いた。
日当たりの良い大きな窓に、ドデカい液晶テレビ。
硝子製の角の丸い長方形のテーブル、そして…
L型の高級そうな黒い大きなソファーには、あの超絶美形が座っていた。
うそ‥‥
「やっと起きてきたか
早くしないと遅刻する ぞ?」
悪魔な笑みに、ゆきの思考は止まりドサッと鞄が落ちる音が妙に響いた。
