俺の小さなお姫様
第10章 第十章 梓の素性
「ほら、俺達も行こー?」
ガキんちょを引っ張て行こうとすると急に立ち止まって、俺を見上げる
「はるちゃん、おおかみさんになっちゃダメだよ?(笑)
みゅうちゃん泣いちゃうからね?」
こいつ…。美羽の事もちゃんと考えてたんだな。
つか、梓相手に狼になんかなんねぇし(笑)
まぁー雑誌見た時はかわいいとはちょっと思ったけど…。
「はるちゃん?」
あー、ヤベ。つい考え事してた
「何でもないよ?
てか、美羽を泣かせるなんて俺がするはず無いじゃん?」
ついこの間、泣かせたばっかだけど(笑)
「うん。
でもね、はるちゃん、愛ねー?おおかみさんにへんしんするはるちゃん見てみたい!」
…。
俺に狼になれと?
何それ。襲って欲しいわけ?
…。
「だぁー!!!
何考えてんだ俺!」
バンッと壁を叩く。
もー、ガキんちょ相手に変な事考えた自分が恥ずかし過ぎて穴があったら入りたい
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