俺の小さなお姫様
第10章 第十章 梓の素性
「…だーかーらー
勝手に触ってんじゃねーって言ってんだろー!!!」
そう言うのと同時に梓から鉄拳が飛んできた。
暴力女め…。
「っいてぇ。
ただ肩組んだぐらいて殴んじゃねーよ。」
「うるさい!
いいか遥?一緒に作るって言ったけど、俺に半径5メートル以上近付くんじゃねーぞ!」
半径5メートルって…。小学生みてぇ(笑)
「わかったわかった(笑)
5メートルな?
んじゃま、これから改めてよろしくな?アズ。」
右手をアズの前に差し出してアズの様子をみる。
「…よろしく。」
また顔を真っ赤にしながらアズが俺の手を握って握手をした。
なんだ…。アズの奴、ただ照れて赤くなってただけかよ(笑)?
ったく、バカだな。
「あ、今半径5メートル越えてんじゃね?(笑)」
…!
ドカッ!!
あれから結局梓の2回目の鉄拳を食らったけど、これからの事を考えると俺は楽しくてしょうがなかった。
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