テキストサイズ

妖界ナビ.ルナ

第1章 目覚め

「…姫様…?あの、人違いでは…?」

「いいえ、あなたは絶対に姫様に決まってます」

「し…証拠はあるんですか?」

「うなじを見せてくれる?」

うなじにはかさぶたがある。ルナはとっさにうなじを隠した。すると、ぬるっという感触があった。

「きゃぁ!?」

「自分の顔見てみろよ」

と、男の子が鏡を渡してくれた。おそるおそる鏡を見てみると、そこには自分とは似ても似つかぬ顔があった。
銀色の髪、赤い渦を巻いた目。

「これが…わたし…?」

「そうだ。お前は俺たちの国のお姫様なんだよ」

「そのうず目が決定的な証拠よ」

「俺たちの国のお姫様は先祖代々そのうず目を持っている」

「そして、うなじに第三の目を持っている」

「あ、ちなみに俺たちの国は妖界だかんな」

「え…ちょ妖界って「よし、連れてくぞ」
「「我らが妖界へ!」」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ